ある日の真っ昼間、ダストは1人で鬱々とした気分を貯めこんでいたーー
 

 
ダスト:はぁー…またカジノですっからかんに…。金がねえ。マジで金がねえぜ…。リベンジしたいけど、リベンジする金もねえ…。金を使ったら金がなくなるなんて間違ってるだろ!!
 
はあ、やっぱクエストしかないか。面倒だけど、クエストを受けるのが軍資金を作る近道だもんな。問題は誰と行くか…。
 


ダスト:どうかお願いします。何卒お願いします。一生のお願いです!!
 
ダクネス:きゅ、急にどうしたんだ。土下座なんて…頭をあげてくれ。
 
ダスト:いや、俺に出来るのは土下座くらいだ。頼む、この通り!!
 
ダクネス:この通りと言われても…どうする、カズマ。
 
カズマ:とりあえず先に要件を言ってくれ。
 
ダスト:俺を助けると思って、クエストを手伝ってくれ!お願いだ…リーンのためなんだ!!
 
アクア:リーンのためって、どういうこと!?
 
ダスト:くぅ…!全部…全部俺のせいだ…!すまねえリーン…すまねえ…。
 
めぐみん:泣いていても分かりませんよ。一体何があったのですか?
 
ダスト:じ、実は…リーンのやつが。俺が作った借金のカタに連れてかれちまったんだよぉ!それで…借金完済出来るまで…。危ないバイトやらされるって…!
 
ダクネス:詳しく!どんな風に危ないのか、どれくらい危ないのか詳しく!!
 
カズマ:ダクネス、落ち着け。
 
ダクネス:これが落ち着いていられるか!場合いよっては、私が肩代わりすることもやぶさかではないっ!
 
カズマ:却下。リーンのことは心配だが、そもそも俺達も今は莫大な借金を返すために忙しいし…。
 
めぐみん:でもカズマ、リーンは今回ただの被害者です。そこの男はともかく、このままではリーンを見捨てることになりかねません。
 
アクア:そうよ、助けてあげましょうよ。リーンはね、お腹を空かせている私にお菓子を恵んでくれたこともあるの!
 
カズマ:はぁ…ったく、仕方ねえなあ。リーンのためだ。今回だけはクエストに付き合ってやるよ。
 
ダスト:ほ、本当かカズマ!?ありがとう、心の友よ!!

 
 
 ダスト:いたぞ、目的のモンスターだ!聞いてた地点よりずっと街に近かったな!!
 
大魔法使い:グオォォォ…。
 
ダクネス:不気味なモンスターだな。魔力も高そうだし、油断は禁物だぞ。
 
めぐみん:はーはっは!笑止!私が真の魔法使いの力を見せてあげましょう!!
 
カズマ:おいダスト、あいつを倒せばリーンを借金のカタから取り戻せるんだよな?
 
ダスト:ああ!野郎共、リーンのためにやってやろうぜ!!
 
カズマ:かっこつけてるけど、元はと言えばお前のせいだからな?
 
ダスト:ったく、辛気臭くせえこと言ってんなよカズマ!ちゃんと恩はでっかくして返すからよ!!
 
ダスト:せいぜい楽しみに待ってろや。この報酬を使って、ルーレットでバカ勝ちしたらきっちり返してやるよ。
 
アクア:…カズマさんがゲスなこと考えてる時と同じ笑いね。怪しいわ。
 
ダスト:あ、怪しくねえよ!てか今はそんな話をしてる場合じゃねえ!!
 
カズマ:確かに胡散臭いけど、追及するのは後回しだ!とにかくこいつを片付けるぞ!
 
大魔法使い:グオォォォ…。
 
ダスト:おうおう、来やがれ!このダスト様が相手してやるぜ!
 

ダストと協力して、モンスターを討伐した後ーー



ルナ:今回は迅速に対応していただきありがとうございました。こちら、今回の報酬になります。どうかお受け取りください。
 
ダスト:おぉぉぉぉ…そこまで苦労したわけじゃねえのに。こいつぁボロいぜえええ!
 
カズマ:おいダスト、お前もしかしてそれ全部独占する気か?
 
ダスト:ああ?当然だろうが。今回は手伝ってくれただけだろ?
 
アクア:それはそうだけど、やっぱり怪しいのよね。
 
めぐみん:まあまあ、まずはリーンを助けるのが先決ですよ。
 
ダクネス:そうだな。この金があれば、リーンを助けられるのだろう?
 
ダスト:ああ、恩に着るぜ、お前ら!!

 
くくくっ…リーンが借金のカタに捕まったってのは嘘だがな。これでまたカジノに行ける!
 
ダスト:それじゃあ早速リーンの所に行ってーー
 
リーン:あたしならここにいるけど。
 
ダスト:…あ。
 
めぐみん:おお、リーンではないですか!よかった、無事だったのですね!
 
リーン:う、うん…でも無事って?
 
アクア:ダメよめぐみん、こういうのはぱぱっと見のケガとかなくても心にはもの凄いトラウマとか植えつけられてるものなの!
 
ダクネス:一体どのようなことをされたのだ?く、詳しく!!
 
リーン:えっと…ねえ、一体何の話をしてるの?
 
カズマ:借金のカタに連れて行かれて、人には言えないような、危ないバイトをしてきたんだろ?大変だったな。
 
リーン:ちょっと待ってみんな落ち着いて!危ないバイトですって?それって一体何のこと!?
 
めぐみん:ダストがそう言ってましたけど。
 
ダスト:こ、こいつぁまずいぜ…。
 
リーン:…ちょっとダスト、どこ行くつもり?
 
ダスト:い、いや、わざわざ報告するほどのことじゃねえよ!…ほらアレだ、小便だよ小便!
 
リーン:待ちなさい。
 
ダスト:で、でもおしっこがーー
 
リーン:我慢しなさい。
 
ダスト:はい…。

 
カズマ:…大体事情は分かった。つまりこいつは、俺達を騙してクエストに行き、ギャンブルの金をこしらえるつもりだった、と。
 
アクア:やっぱり私の目に狂いはなかったわ!
 
ダスト:いやいや、ほ、ほら見ろよカズマ、リーンの顔!いつになく顔色悪いだろ!今日は早めに解散した方がーー
 
リーン:お気遣いありがとう。でも悪いけどあたし、健康そのものだから。ところで、ねえダスト?危険なバイトって、どんdな仕事なのかしら?
 
ダスト:ええっと、それは、その…。
 
リーン:カジノに行くためのお金が欲しかったのよね?そんなお金があるのなら、まずは私が貸してあげた分を返しなさい…そして、カズマ達に謝ること。
 
ダスト:リーン、目が怖いんだけど…。
 
リーン:当たり前でしょ!そうね、借金を返せないって言うのいなら…。ダストのために、とびっきり危ない仕事を探しましょうか?
 
ダスト:か、勘弁してくれええええええええええええ!!!!!!

 
鬼の形相で追うリーン。翌朝からダストは不眠不休で働かされることとなったーー
 

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