『このすば』賞金首大討伐~中級者殺し編~【このファンストーリー】
中級者殺し編①
カズマ:なあ、なんで初心者殺しの群れの討伐なんて引き受けたんだ?一匹ならともかく、群れだぞ?俺達には荷が重すぎないか?
めぐみん:カズマは何を弱気なことを言っているのですか?我が爆裂魔法があれば一撃ですよ!腕が鳴ります!
ダクネス:実は最近、アルカンレティアの道中に群れが出没するらしい。旅人や行商人が困っているそうで、ギルドから依頼があったので。
アクア:そうそう、困った人は放っておけないわよね!溜まりすぎた酒場のツケを払うことだけが目的じゃないのよ?
カズマ:はあ、そんなことだろうと思った。それにしても・・・。
シエロ:きょ、今日はよろしくお願いします!!
ダクネス:シエロが1人でついてくるとは珍しいな。アクセルハーツはいつも一緒にいると思っていたのだが・・・。
シエロ:は、はい・・・実は少しだけ思うところがありまして・・・。
アクア:なあに、ケンカでもしたの?懺悔なら女神の私がいつでも聞いてあげるわよ!
シエロ:あの、結構です・・・ケンカもしてませんし仲良くやってます。むしろ仲が良いことにあぐらをかきたくないと言うか・・・。ボク・・・。日頃からリアちゃん達にはお世話になりっぱなしですから。
カズマ:シエロはむしろ、世話をしてる方なんじゃないか?時々、リアの部屋の掃除もしてやってるんだろう?
シエロ:そ、それは確かに、そうなんですけど・・・。そういうのを差し引いても、迷惑をかけてることの方が多いので。握手会で、男の人を殴っちゃったり…とか…。
一同:あー…。
シエロ:だから、リアちゃんとエーリカちゃんの力を借りずにクエストを受けて…お礼のプレゼントを買いたいんです。
ダクネス:なるほど、日頃の恩を返そうというのか。
めぐみん:それはいいアイデアですね。きっとリアもエーリカも喜ぶと思いますよ。
シエロ:あの、なので今日のことはリアちゃんとエーリカちゃんには…。
アクア:分かってるわ。内緒にしてほしいってことでしょう?任せてちょうだい!
シエロ:い、一生懸命頑張りますので…。不束者ですが、皆さんよろしくお願いします!
カズマ:ああ、こちらこそよろしくな。それにしても、仲間に日頃お世話になってるお返しか…。いいなー。俺もそういうこと考えてくれる仲間が欲しいもんだなー。
ダクネス:おい、なぜ私達の方を見ながら言うのだ。
めぐみん:そうですよ!大体、お返しをしてほしいのはこちらの方です。
アクア:私なんて何度もカズマさんを生き返らせてあげてるし!この前なんて、トイレ掃除を交代してあげたじゃない!!
???:グルルルル…。
シエロ:…はっ!?あの、ちょっとすみません…み、皆さーん?
カズマ:ちょっと待て。トイレ掃除はともかく、俺がよく死ぬのはお前達がトラブルを起こすせいだろ!?
シエロ:すみません、話を聞いてー
アクア:カズマがよく死ぬのはカズマが弱っちいからでしょ!?それにね、トイレ掃除を甘くみないでちょうだい。あれはー
シエロ:お…お願いですから話を聞いてくださーい!!!
カズマ:びっくりしたぁ…シエロもこんな大声出せるんだな。
めぐみん:それに、なんだか怯えたような表情をしていますね。一体どうしたのでしょうか?
アクア:まさか、私達が言い争っている間に、恐ろしい初心者殺しの群れが背後に迫っている…なんてことはないわよね?
シエロ:なんてこと、あるんですよぉ…。
初心者殺しの群れ:グルルアアアアアアアアアア!!!!!
カズマ&アクア&めぐみん:なああああああああ!!??
ダクネス:こ、これだけの数の群れは初めて見るな…。
シエロ:む、群れの奥の方を見て下さい。何だか色の違う個体がいますけど…。
めぐみん:おそらくは変異種ですね。普通の初心者殺しよりも強そう…。さしずめ、中級者殺しと言ったところでしょうか。
ダクネス:ふふ、ふふふふ…変異種とは面白い!さあ、その獰猛な牙で私の体に噛みついてみろ!!
シエロ:ダクネスさん、全く怖気づかずに…。ボクも負けていられません!リアちゃん達に恩返しをするためにも…皆さん、力を貸してください!!
中級者殺し編②
中級者殺し:グルァァァァァ…!
最後に残った中級者殺しを倒すと、周囲に再び静寂が戻るーー
めぐみん:これで最後ですか。なんとか片付きましたね。
ダクネス:これからアクセルの街に帰るとなると、到着は深夜…無理せず、今日は野営をした方がいいかもしれないな。
シエロ:もしかして、ボクの体力を心配してますか?大丈夫ですよ、まだ歩けますし…。
カズマ:違う違う、夜になるとうちのパーティーはなぜか執拗にアンデッドに狙われるんだよ。誰かのせいでな…。
アクア:仕方ないじゃない!私の神聖なオーラは隠しきれないんだから!
カズマ:ということで、今日は野営だ。シエロも腹減っただろ?
シエロ:そ、そうですね…たくさん動いたから、ぺこぺこです。
アクア:そうとなれば、まずはシュワシュワとおつまみよね!
カズマ:へいへい…。
めぐみん:ふぅ…ご馳走さまでした。
ダクネス:たまには、こうして自然の中で食べるのも悪くないな。
カズマ:まあ、食事中に2度もアンデッドの襲撃にあったけど。誰かさんのせいで。
アクア:わ、私達は討伐クエストに出てきたのよ?モンスターに襲われるなんて予測できることじゃない!
カズマ:こいつ、開き直りやがった…。
シエロ:…皆さん、本当に仲が良いですね。
めぐみん:そろそろ付き合いも長くなってきましたからね。それに、アクセルハーツだって仲が良いではありませんか。
ダクネス:そういえば、今回の報酬でリアとエーリカに日頃の恩返しのプレゼントを買うと言っていたな。
シエロ:はい。リアちゃんには、喉をケアする健康グッズがいいかなと思ってて…。エーリカちゃんは可愛いものが好きだから。衣装につけられるリボンとかアクセサリーを買おうかなと。
アクア:みんなのことをちゃんと考えてるなんて、素敵ね。
シエロ:ところで、皆さんにもお世話になりましたし、何かお礼がしたいのですが…。
カズマ:気にしなくていいって…でもせっかくだから貰おうか。なるべく役に立つ物をお願いします!
シエロ:あ、あの…物とかではなくて、ボクの特技でお返ししたいなと。
ダクネス:体で支払うということか!?こ、こんな夜更けにそのような…
シエロ:そ、そういうことでもなくて!ボ、ボクの本分は踊り子です。もしよかったら、今ここで踊りを披露させてもらっても構いませんか?
アクア:あら、いいじゃない!見せて見せて~!
シエロ:そ、それじゃ始めますね…。少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです。皆さんに、最大級の…感謝を込めて!!
めぐみん:おお…なんというか、これはなかなか幻想的ですね…。
ダクネス:月の光の下だからだろうか。シエロが普段より大人びて見えるな…。
アクア:私も負けてられないわ…それ!花鳥風月~♪
カズマ:おお、キラキラして綺麗だなー!アクアもたまにはいいことするじゃないか。うん、悪くないな。
めぐみん:普段は観客としてお金を払って、満員の会場で見る踊りを…。たった4人で独占してますからね。
ダクネス:シエロはお礼というが、こちらがお礼を言わなくてはな。
野営のさなか。手拍子に合わせて踊るシエロを、カズマ達は幸せそうな顔で眺めていたーー
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